Mickron Planning

Mick Kamiharaによるこんなこと出来たら面白いなあ

先を読む頭脳


先を読む頭脳 (新潮文庫)

子供の頃から将棋は好きでした。
でもいつの間にか弟の方が強くなってしまって、負けてばかりで面白くなくなりました。
中学生くらいからはすることもなくなりましたが、いまでもルールは知っています
iPhoneの将棋ゲームなんかで遊んだりもしますが、相変わらず弱いですね。考えていたいのですが、電池も食いますし、ゆっくり考えている時間もないというのが本音ですかね。

何でこんなに弱いんだろう、と気にはなっていました。
で、手に取ってみたのはこの本です。将棋が強い人ってどんななんだろう、ってのが興味の始まり。

プロ棋士ってのはどんな人なのかな?なんで強いのかな?という興味がもとでしたが、今の自分に足りていないこともたくさん指摘されていました。ああ、やっぱりなあという感じですが、例えば

プロになるには、持って生まれたセンスや能力が大事だけど、それ以上に大事なのはピンチの時に何時間も考え続けられる力じゃないかと思う


ああ、これって将棋じゃなくても仕事でもそうだよね。
難しい場面でもがんばって考え抜く。思いつきや直感だけに頼っていることが多い自分だけど、粘り強く考えることが苦手です。
なんとかトレーニングしたいですね

羽生さんは子供の頃から強かったようですが、将棋の勉強の仕方も年齢に応じて変わっているようです。
小さい頃は基礎をみっちり、ある程度強くなったらそれをもとに応用することを考える、という流れですが、これって将棋に限らずどんなことでも大事ですよね。
基礎があってそれから応用する、応用ができるにはどれだけFoundationがしっかりしているかにかかってますからね。
なんか基礎の大事なことを思い知らされました。

思考の言語化の大事さについても触れられています
これは、その時々に何を考えていたかを文字にして残しておくということですが、それを改めて見直すことで自分の将棋を客観的に見直すことができると。
これも我々の仕事でも同じですよね、あの時判断したこと、その時の気持ちを残しておけば将来のためになると。Evernoteで日々の作業と感想を書いているんですが、たまには見直したいですね、ちゃんと。

どちらかというと、将棋そのものの話より将棋を絡めて、考える頭脳とそのシステムについてよく書かれている本だと思います。
より深く考えること、そのためには何をして何をしないか、など参考になる点も上に挙げた以外にたくさんあります。

オススメですね